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概要

東京大学大学院理学系研究科、立教大学理学部、産業技術総合研究所、宇宙航空研究開発機構の研究グループは、金星探査機「あかつき」に搭載された中間赤外カメラを用いて、金星の雲の最も高い部分(雲頂、高度70 km付近)におけるわずかな温度変動の分布とその動きを観測することに初めて成功しました。この研究によって、雲に筋状や粒状の温度構造があることや、雲の動きに昼側と夜側で違いが見られることを初めて明らかにしました。金星には自転速度の約60倍もの速度に達する「スーパーローテーション」と呼ばれる風が吹いていますが、その発生・維持メカニズムはまだ解明されていません。今回見つかった現象は熱潮汐波と呼ばれる惑星スケールの波によるものと考えられ、この波がスーパーローテーションの維持に働いている可能性があります。



図:金星と「あかつき」の想像図(上)(提供:JAXA)と明らかになった雲頂表面の温度分布(下)。

 

詳細については、2019年10月24日に熊本市国際交流会館で行われる地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)総会および講演会(講演番号R009-20)で発表される予定です。

 

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