研究課題情報

研究課題番号

日本の研究.com 研究課題ID 日本の研究.com : 159581

厚生労働科学研究費補助金 : 201024033B

研究期間 2008年度 ~ 2010年度
(平成20年度 ~ 平成22年度)
事業区分
事業分野

研究費情報

年度 年度総額
2008 28,000,000 円
2009 58,500,000 円
2010 56,000,000 円
総額
142,500,000 円

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槇野博史

槇野博史

KAKEN MHLW MEXT AMED 岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科学 - 2010年度(H.22)
丸山彰一

丸山彰一

A-STEP KAKEN MHLW AMED 名古屋大学 大学院医学系研究科 腎臓内科学 - 2010年度(H.22)

本研究班は、慢性腎臓病の中でも治療法が確立していない4つの重点疾患(IgA腎症、急速進行性糸球体腎炎、難治性ネフローゼ、多発性嚢胞腎)に焦点を当てて、その克服のために調査研究を行うことを目的とした。

従来、腎疾患に関する疫学情報や治療の現状などについての基本的な情報が存在しないことが問題であった。本研究班では、日本腎臓学会と密接に連携して腎臓病総合レジストリーシステムを立ち上げた。さらに、「IgA腎症分科会」、「急速進行性糸球体腎炎分科会」、「難治性ネフローゼ症候群分科会」、「多発性嚢胞腎分科会」の各分科会では総合レジストリーを利用する2次研究としての個別コホート研究を開始した。一方、「疫学分科会」、「レジストリー分科会」、「遺伝性腎疾患の遺伝子解析分科会」は横断的分科会として位置づけられる。登録疾患の疫学的な解析とレジストリーとの比較、病理分類の妥当性に関する解析等を行った。

本研究により、わが国で初めてウエブを利用した腎疾患登録システムが構築された。2010年12月までに10、938例が登録された。こうしたシステムを構築し実際に運用を開始したことが本研究の大きな成果の一つである。登録疾患は従来の疫学データとも矛盾はなく、病理分類も概ね妥当であった。さらに総合レジストリーを基盤とした二次研究が開始された。IgA腎症に関しては症例のリスク解析から今回新たな分類を提唱した。急速進行性糸球体腎炎に関しては、ミゾリビンの有効性・安全性を確認することを目的に前向き研究を実施中である。ネフローゼ症候群に関しては、定義と臨床効果判定基準の改訂を行った。多発性嚢胞腎に関しては若年でも腎機能の悪化と腎容積の増大が始まっていた。遺伝子解析では、家族性IgA腎症に関して少なくとも3ヶ所の疾患関連遺伝子座を明らかにした。3年間の総括として専門医のコンセンサスに基づく診療指針の改訂とそのダイジェスト版の作成を行った。重点4疾患の診療指針は本研究班の最終的なアウトカムであり、診療の質を改善するのに大きな役割を果たすものと期待される。

レジストリー登録のデータは、今後厚生労働省研究班及び日本腎臓学会の共通の財産として蓄積され、わが国における腎臓病関連のデータベースとなる。今後もこの登録システムを基盤として各種臨床研究が組まれ、進行性腎障害の克服に大きく貢献することが期待される。